最低再起動
偲ぶ会の準備も押し迫った時、
ショックな言葉を耳にする再起動。
昨日俺、○○さんに今日のこと言っておいたから……。
なんか気になって寝つきが悪くてさ〜。
一瞬にして、谷底に突き落とされた気持ちになる再起動。
これまでの努力はなんだったッスか?
再起動はたいして努力してないッスけど、
同僚は、今日の会のためにどれだけ
いろいろな人に気をつかって連絡してくれていたことか!
同僚の努力もムダになったのかと思ったら本当に悲しくなったッス。
信じていた人に裏切られたら、再起動は誰を信じたらいいッスか?
言った人の気持ちもわかるだけに、
ここは試練とか優しさって思い込むしかないッス!?
どん底な気持ちを必死に隠して、偲ぶ会スタート!
時間が経つにつれ、故人を偲ぶために集まってくださった人たちは
酔っ払って言いたい放題。
支離滅裂な説教をいただきまくる再起動。
耐えろ〜耐えるんだ再起動! 笑顔笑顔!>再起動こころの声
偲ぶ会は、再起動が部下として恩返しできる
唯一のお仕事だと思って、必死に必死に耐えたッス。
終電もとっくに終わった頃、
自分でもビックリするほどの色んな負の気持ちが出まくり〜
その処理に困りながら、会場の片付け終了。
人生で、こんな惨めな気持ちになったことあったかなぁ
ってくらい、ブルーってか、真っ暗な気持ちで
タクシーに乗り込む再起動。
こんな最低な夜も、
あぁ、こんな最低な日もあったなぁ……。
って、早く笑い話のひとつに変わることを心から望みながら
車から見えるオレンジの動く光たちを見つめる。
東京の夜は明るいッスね。
なにはともあれ、
今夜この会の為に集まってくださった方々に心から感謝!
再起動は、今日の会、やって本当によかった!
って思ってるッスよー! 本当に本当に。
…………故人はよろこんでくれてまッスか?
よろこんでくれているといいなぁ。