姉さん事件です!後編〜再起動


南栗橋まで電車に乗ること1時間15分。


やっと到着して駅の改札に行くと


階段下りたホームの一番先に事務所がありますので……>駅員さん


あぁ。さっき見たところッスかぁ。
上ってきたばかりの階段を下りて、事務所へ向かう再起動。


忘れ物取りにきたんですけどぉ>再起動


あ、こちらですね。中身確認してください。
それから、書いていただく書類がありますので……>駅員さん。


パソコンちゃんと実に5時間ぶりの再会を果たす再起動。


あぁ、網棚にのせたばかりに……。
でも、無事に見つかったからよしとしよう!>再起動こころの声


免許証を見せて、書類を書き込み、あっさり受け取り作業終了。


左手に赤いバックをしっかり持ち、
向かいにある上り斜線へ向かうべく、ホームを歩いていると子どもの声が!


ねぇ、キレイなお姉さん、おっぱい見せてー!>ガキ


一瞬、言葉の意味がよく分からず、
とりあえず子どもの声が聴こえるほうへ目を向けると、
線路から金網を隔てたすぐ向こうの、野ッ原の中に、
虫取り網を持ったガキンチョ(推定5歳と4歳)が2人。


キレイなお姉さん、おっぱい見せてー!>何度も繰り返すガキンチョ


キレイ=お前ら、再起動のことよくわかってるなぁ、よしよし!
おっぱい=うーん。お前らに見せるなんてもったいない!


褒められているのか、落とされているのかわからないが
ガキンチョがたちがおもしろそうなので、交流開始ッス!


あぁ、お姉さん見せるほどのもの持ってないんだよー。
ところで、ナニ取ってるの?>再起動


バッタ!>ガキA


へぇ。どんくらい取れるの?>再起動


4匹とか……。昨日は8匹取れたよ!>ガキA


7匹とか、“100匹”とかいっぱい!!!>ガキB


お前が生きてきた人生で、単位の最高は、まだ“100”かよっ!


こころの中でほくそ笑む再起動。


お姉さん、じゃあねー。ばいばーい!>ガキンチョたち


勝手に会話を終了され、
仕方なく、ガキンチョたちが家路に向かう姿を見つめる再起動。


自分の最高単位が“100”だったのっていつまでなんだろう?


ちょっぴりノスタルジックな気分になる再起動ッスー!


南栗橋のおもひで〜♪
・駅のホーム(誰もいない)


・ガキンチョたち(左が最高単位100の男)


南栗橋駅からの風景(線路の向こうが野ッ原)


・上りのホームより