お願いしますよー!再起動


カバー入稿デーというのに、担当ボスから音沙汰なし!


もう午後2時半過ぎてますよー!
出版社に電話をかけると案の定、まだ出社しておりません。
あぁぁぁぁー。ソッコーケータイにかけるも話し中。
3時過ぎにやっとつながり、

カバーのデザインどちらにするか昨夜送っておいたので
見てくだ……あ、今、会社にいらっしゃいますか?>再起動


うううん。まだー>担当ボス


今日って6時半の入稿が最終便ですよね?
出社次第見ていただいて、連絡いただけますか?>再起動


マジかよー! って、担当ボスは何時に会社くるのよー。
4時過ぎには、デザイナーさんのほうがしびれを切らして電話してきてくれたよ!


今日入稿するんだよねー? 時間決まってるって言ってたよね?>デザイナーさん


すいません。6時半なので5時にはデータ欲しいんですけど……。
デザイン決まり次第連絡するので、申し訳ないのですが、今しばらくお待ちを!>再起動


もうっ! 
4時半にやっと担当ボスから連絡が来て、デザインセレクト完了!
ソッコー、デザイナーさんに電話して、入稿データ依頼。
と、またまた担当ボスから電話。ISBN番号わかったから伝えておく!
一度に言ってよー!と思いつつも、メモって、またまたデザイナーさんに
電話しようと思ったら、またまたまた担当ボスから電話。
発行日も決まったから!って、


全部まとめて一度に言って!


そんなこんなでデザイナーさんにダッシュで修正をお願いしつつ
入稿データ仕様書も書いてもらうべく用紙をFAX。すると……


送ってくれたFAX、終わりのほう歪んでるのー>デザイナーさん


オーッ! ノーッ!
ってか、うち(弊社)のFAXが壊れているんじゃぁー!
社長、もういい加減、新しい複合機を買ってくれ!!!
ついでに、壊れた会社用のWindowsノートも直してくれ!


入稿データを送ってもらい、会社のプリンターで出力!
これがまた再起動、何回やっても分割して出力するやり方が上手にできないの。
舵手Bにけんか腰で質問!←ごめん。ただの八つ当たりッスー!


この時すでに5時45分くらい、最悪6時には会社出ないと!
出版社まで30分弱かかるから、印刷会社の便が来ちゃったら困るよー。
なんて思いながら、アセアセ仕事してると、


再起動さん△△先生から電話>舵手A! うぉーっ! こんなときに!


これからカバー入れて、終わり次第、先生のところに校正いただいた本文
受け取りに伺います。先日お手紙に書かせていただきましたが……>再起動


あー。ボク忙しくて封筒開いてないんだよねー。
本文はもうお任せしちゃっていいかなぁ……>著者先生


マジかよ!送ってから1週間たってるってば! と思いながらも笑顔で対応の再起動!


わかりました。本分の方はは任せてください! 
では『あとがき』の原稿を4ページお願いしますね!>再起動


『あとがき』は、前回、前々回で書いちゃったから、もうネタがないよー!
ねぇ、再起動さん、ボクは何を書いたらいいかなぁ……>著者先生


知るかっ!


うぉぉぉぉー! こんな1分1秒が大事なときに! 
早く出版社に行って印刷会社の箱に、入稿データを入れこなきゃいけないってぇのに!
ってか、今このダッシュでやってる仕事は、アンタ(著者先生)の本の顔になる大切なもの。
アンタが入稿のジャマしてどうするっ!
って、いいたいけど言えるはずもなく……。


先生なら書けますよー! 先生の書き下ろし読みたいですよー!>再起動


なんて歯の浮くようなセリフを何度も言って、盛り上げていたら……。


来週から家族旅行でオーストラリアに行くから、月火しか日本にいないんだよね。
戻ってきた1週間後には、ドイツとスウェーデンに学会で行くから
日本にはトランジットで戻ってくるようなものだよー! ハハハ〜!
ボクが帰ってきた頃には、再起動さんの仕事は終わってるよねー!>著者先生!


学会はわかるけど、なぜこんな時期に家族旅行に行くんだぁああああ!!!


再起動、もうこの時には、イラッ!とするパワーもなくし、
土曜日といっていた締め切りを、月曜日にするから、がんばって書いてください!
って、メチャメチャいい人ボイスで話して、電話を切ったよ。


ガオーッ! 再起動キャバクラ嬢だったら本日の売上NO.1!←自画自賛


データをMOに入れてラベルを貼り、出力紙と仕様書をまとめて封書に入れ、
必要事項を書いて、出版社に向かってダッシュ


今日は著者先生に会う予定だったから、まともな格好せねば!と
スカート & ヒール(7センチ、しかも素足)できたのに、
こんなに走ることになるなら、Tシャツ&短パン&スニーカーでよかったんじゃないの?
なんてイララッ!と思いながらも、走る走る走る〜!
サンダルが足に食い込んで痛いってばぁ!


地下鉄の改札にケータイをピッ!
ピンポーン! 目の前のバーが閉まる! 残金不足です!
おーいっ! ダッシュで切符を買って、ホームまでまたダッシュ
車内で色見本を貼り付けるのを忘れえいたことに気づき
封筒をあけ、出力紙にDICを貼り付ける。
改札出たら、出版社までまたまたまたダッシュ


入館記入して入館バッチをもらった時点で6時25分!
ソッコーエレベータに乗り込み9階を押す。
降りたらなんか景色が違う……。あ、10階になったんだっけ!
階段をカツカツヒールの音が響く! 走れー走るんだぁー再起動!
汗だくで担当ボスの机に到着。ゴール!
じゃなくて、大事なのは、この入稿データをBOXに入れること!
もちろん担当ボスはとっくに退社!
ねぇ、ボス、このイスに座っていらっしゃる時間は1日何分ッスか?
近くにいた女性に、まだ●●印刷の便、行ってないですよね?って確認して
BOXに封筒を放り込んで、ようやっとゴーーーール!


再起動選手よくがんばりましたぁー!←完全なる自画自賛


何かを成し遂げた気になりながら、再び来た道を
ダッシュではなく、ゆったりとした足取りで戻る再起動。


おお。ビルの谷間から見える夕日が美しい!←こんなこころの余裕も!


都会の景色を楽しんだのもつかの間、
本日は再起動が書く原稿の締め切りデーだったことに気づき、
原稿早く送らねば! ってことで、お茶でもして帰ろうと思ったのを
ソッコーやめて、そそくさと会社に戻るのでしたー。


数メートル先のビルを見たら、うちの会社の階は真っ暗!


えーん! いいさ! いいさ! みんな帰っちまえばいいいのさっ!


再起動の試練は続く……。


もうっ。誰か再起動を癒してよっ! 
とびっきりのグッド・ルッキング・ガイをよろしく!
あ、やっぱ、マッサージがとびっきり上手なイケメンをお願いしまっスー!!


☆ビルの谷間から夕日 キレイでしょ?

☆明るさは上の写真。夕日の色は、このくらい濃く見えたよー!