ある意味? 再起動


地下鉄に乗って待ち合わせ場所に向かう再起動。


外国人男性の右隣が空いているので座り、
気にせずメールしていると、突然左に座っていた外国人男性が立ち上がる。
降りる準備なのかなぁと思っていると、
再起動の斜め前に立っているオヤジ(推定年齢58歳)が、


いい。いい。>オヤジ


明らかに不機嫌な顔で、手を振って外国人男性を拒否する姿。
あぁ、外国人のお兄さん(といってもたぶん40歳前後)が席を譲ろうとしたんでッスねぇ。
目線を左斜め上に移動させると、お兄さんは笑顔で立ってオヤジを見つめている。
すると、オヤジは再び


ガタガタ言ってねぇで、座れよオマエ! >オヤジ


お兄さんの親切に対してその言葉はちょっと、どうよー。と思いながらも
確かに、50歳でいきなり席を譲られたら、
俺はまだ席を譲られるほど、ジジイじゃない!
って思うかもー。と、オヤジの気持ちをちょっぴり察する再起動。


その2分後、停車駅から乗客が乗り込んでくると、再び席を立つお兄さん。


見てみると、今度は50歳前後の会社帰りであろう女性に席を譲ろうとして、断られていた。
その女性も、なんであたしに? あたし、そんなにやつれたように見える?
って感じで、声かけられてかなり不機嫌なご様子ッスー。


外国人のお兄さん、親切2連敗!


ああ、お兄さんかわいそうに!
たぶん、お兄さんは、日本人特有の曖昧なルール
(席を譲られても気分を害さない年齢)を知らないんだよねー。
と、再起動がこころで勝手に同情していると……。


ここどこ? どこ? >外国人のお兄さん


満員電車の中、大声で叫び、立ち上がってキョロキョロするお兄さん!
みんなお兄さんに軽く注目!
目の前に立っていた男子が駅名をボソッと教えてあげる。


安心したのか、再び席に着く外国人のお兄さん。


このお兄さん、ある意味、誰よりもKY?


異文化コミュニケーションの難しさを実感する再起動ッスー!